ファンフローレスのサッカーの練習法

私が行うサッカー練習法は、各生徒の技術を伸ばすことに重点を置いています。そして、その技術をサポートする能力として体力・気力が必要となります。
プレ・ゴールデンエイジの幼児、及びゴールデンエイジと呼ばれる小学生には、試合成績重視の過大な圧力はあまり意味がありません。意味がないというよりは、かえって障害があるといっても過言ではないでしょう。この年齢での体の酷使、心理的圧力は避け、十分に基礎技術・基礎体力を培い、試合におけるプレッシャーが始まる中学生に備えるべきと考えます。
動くボール
●技術の向上
技術においては、ボールの扱い、身体の扱いを自分でコントロールする能力を身に付けさせなければなりません。私のサッカー練習法では、ほぼ全ての練習にボールを使い、ボールと共に準備運動も行っています。とにかく、出来る限りボールに触れる事。そして、ボールと『仲良し』と言う低いレベルではなく、ボールと『一体化』するほどに、馴染まなければなりません。南米では、サッカーボールは『愛する恋人』と同じと言われています。扱いを少しでも誤れば命取り。あらぬ方向へと走り去ってしまいます。そのボールを本気で追いかけて、自分の思いをぶつければボールはその答えを明確に出してくれます。時折クラブの練習時に使用した自分のボールをグランドに忘れて帰ってしまう生徒たちがいますが、次回の練習でボールを返す際、必ずこう言います。
『サッカーはボールなしでは出来ない。自分のボールを大切に扱う事から始めなければサッカーは上達しない』
●体力の向上
体力あってのサッカーです。どんなに高い技術を取得しても、長い試合時間の中でそれを存分に生かす体力がなければ意味がありません。より速く走る、より高くジャンプする、これらの身体的能力に加え、持久力が必要になります。私がアマチュア時代の日課は毎朝30kmを走ることでした。クラブでのサッカー練習だけでは、自分が理想とする体力はつきません。個人で時間を捻出し体力づくりを常に行うべきです。
日本では忍耐力が必要とよく言われますが、私は忍耐力を必要としないレベルを目指す体力づくりが必要だと思っています。『忍耐・忍耐・忍耐』ばかりで、サッカーが本当に楽しめるわけがありません。サッカーを楽しく出来る環境を、自分の身体的能力を向上させることで生み出すことが大切です。
●気力を生み出す
気力は個人差がありますが、国民性による差も大きいと感じます。
南米やイタリアなどでは路地裏のストリートサッカーでも、勝ち負けにはとことんこだわります。よって、けんかもあります。日本人は事なかれ主義の傾向がいまだに強く、日本チームの試合をみると南米と比べほとんどの選手がとても大人しく見えます。南米では、集団でありながらも個性のぶつかり合いのような選手たちがひとつのボールを追いかけているので、試合そのものが人気役者を集めた劇場のようなものです。選手たちも、観客を喜ばせる為のパフォーマンスも心得ています。気力が迫る=気迫を、うまく出せるようになるには、普段の練習から情熱を持ってボールを追いかけること、そして
『何故、今自分はサッカーをやっているのか』を常に自問自答し、それを思いっきりサッカーにぶつけることが重要だと考えます。

はねるボール
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